子宮頸がん予防接種について

更新日:2023年09月29日

令和5年4月より                          9価の「HPVワクチン」が公費で接種できます。

日本で承認されているHPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンの種類

 現在、日本国内で使用できるHPVワクチンは、サーバリックス(2価HPVワクチン)、ガーダシル(4価HPVワクチン)、シルガード9(9価HPVワクチン)の3種類があります。(以下「2価ワクチン」「4価ワクチン」「9価ワクチン」という。)

 100種類以上の遺伝子型があるHPVの中で、子宮頸がんの約50~70%は、HPV16・18型感染が原因とされています。HPV6・11の型は尖圭コンジローマや再発性呼吸器乳頭腫症の原因となる型です。

 令和5年3月末まで、2価ワクチンと4価ワクチンは定期接種として受けることができます。

 令和5年4月から、は2価ワクチンと4価ワクチンに加え、9価ワクチンが予防接種法に基づく定期接種となります。

 注意:令和5年3月31日以前に、9価ワクチンを接種した場合、費用は全額自己負担となります。

9価HPVワクチンとは

 HPVにはいくつかの種類(型)があり、9価ワクチンは、このうち9種類のHPVの感染を防ぐワクチンです。その中でも、子宮頸がんの原因の80~90%を占める、7種類のHPVの感染を予防することができます。

9価ワクチンについての詳しい内容は、厚生労働省のホームページをご覧下さい。

厚生労働省 9価(シルガード9)HPVワクチンに関してはこちらをご覧ください

積極的な接種勧奨について  

 HPVワクチンは、平成25年4月1日より予防接種法に基づき、定期の予防接種として実施しております。
 しかし、接種後にワクチンとの因果関係を否定できない持続的な疼痛が特異的に見られたことから、平成25年6月14日に厚生労働省により積極的勧奨を一時的に差し控えるよう決定され、市町村による積極的な勧奨を控えておりました。

 その後、令和3年11月12日に開催された「第72回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和3年度第22回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策会安全対策調査会(合同開催)」において、HPVワクチンの安全性について特段の懸念が認められないことが確認され、接種による有効性が副反応のリスクを上回ると認められたことから、個別勧奨が再開されることとなりました。
 

 
 接種を希望される場合は、厚生労働省作成のリーフレットをお読みいただき、保護者及び接種者本人がワクチンの有効性や予想される副反応等について十分ご理解いただいた上で、接種を受けて下さい。

子宮頸がんとは

子宮頸がんは、子宮の頸部という子宮の出口に近い部分にできるがんです。
患者は20歳代~30歳代から増え始めており、国内の子宮頸がんの患者は1万1000人程度と報告されています。(国立がん研究センターより)
初期症状はほとんどないことが多く、そのため発見が遅れ重症化することで、妊娠・出産に影響を及ぼす可能性があります。

子宮頸がんの原因として、ヒトパピローマウイルス(HPV)が挙げられます。HPVは、皮膚や粘膜に感染するウイルスで、数年から数十年持続感染することでがんになることがあります。
100以上の種類があり、その内15種類が子宮頸がんの発生に大きく関わっています。
 

子宮頸がんの予防方法として、HPVワクチンを接種することで、HPVの感染を予防することが挙げられます。現在、公費で接種可能なHPVワクチンは2種ありますので、どのワクチンを接種するかは、医師にご相談下さい。(注意:令和5年4月からは、9価が追加され3種類となります。)

また、子宮頸がん検診を定期的に受けることで、がんになる過程の異常(異形成)やごく早期のがんを発見し、医師と相談しながら、経過観察したり、負担の少ない治療につなげたりすることができます。

そのため、ワクチン接種をしても、していなくても、20歳になったら2年に1回、定期的に子宮頸がんを受診しましょう。

1.接種対象者

小学校6年生~高校1年生相当の女子(宜野湾市に住民票がある方)
注意:平成19年生まれの方は令和7年3月31日まで期間延長 

2.接種期間

小学校6年生の4月1日から高校1年生の3月31日まで
 

注意:キャッチアップ接種対象者(★)は、従来の接種期間と異なります。
令和5年度対象者(標準接種年齢は中学1年生) 学年 接種期限
★平成19年4月2日~平成20年4月1日生まれ 高校1年 令和7年3月31日まで
平成20年4月2日~平成21年4月1日生まれ 中学3年 令和7年3月31日まで
平成21年4月2日~平成22年4月1日生まれ 中学2年 令和7年3月31日まで
平成22年4月2日~平成23年4月1日生まれ 中学1年 令和8年3月31日まで
平成23年4月2日~平成24年4月1日生まれ 小学6年 令和9年3月31日まで

3.費用

無料

注意
期限を過ぎた場合や指定医療機関外での接種は全額自己負担となります。
(1回17,000円~30,000円程度/自費の場合)注意:ワクチンの種類や医療機関によって価格が異なります

4.接種医療機関

 予防接種は、指定医療機関において実施しています。下記リンクの指定医療機関をご確認の上、接種を受けてください。

注意:一覧に掲載されていない医療機関での接種は原則自己負担になります。

 

【予防接種の指定医療機関】

・宜野湾市/中部地区
浦添市
南部地区
北部地区
那覇市

5.接種の際に必要なもの

親子(母子)健康手帳・健康保険証・予診票

注意:接種を希望する際、予診票に保護者の署名が必要です(満16歳以上は本人署名でも可)。また、満16歳未満の接種には保護者の同伴が必要となっていましたが、13歳以上16歳未満の対象者については、事前にご署名をいただくことで保護者の同伴なく接種することができます。ただし、急な体調変化をきたす恐れもあるため、保護者の同伴をお勧めします。

子宮頸がん予診票はこちら

 

6.接種方法

現在、HPVワクチンは2価ワクチンと4価ワクチンの2種類があり、原則、同じ種類のワクチンを3回接種します。ワクチンによって接種間隔が異なります。
注意:令和5年4月より、9価ワクチンが定期接種対象となりますので、その場合、HPVワクチンは3種類となります。

令和5年3月31日以前に、9価ワクチンを自費で接種した場合、接種費用の払い戻し等は実施いたしませんのでご注意下さい。

 

・サーバリックス(2価)について

最短5か月で接種が完了できます。


【標準的な接種間隔】
1回目接種後、1か月あけて2回目、1回目から6か月あけて3回目(合計3回)

最短での接種】
1回目接種後、1か月以上あけて2回目、1回目から5か月以上かつ2回目から2か月半以上あけて3回目(合計3回)


・ガーダシル(4価)について

最短4か月で接種が完了できます。

【標準的な接種間隔】
1回目接種後、2か月あけて2回目、1回目から6か月あけて3回目(合計3回)

【最短での接種】
1回目接種後、1か月以上あけて2回目、2回目から3か月以上あけて3回目(合計3回)

 

シルガード9(9価)について

1回目の接種を15歳になるまでに受ける場合
【標準的な接種間隔】
1回目接種後、6カ月あけて2回目(合計2回)

【最短での接種】
1回目接種後、5カ月以上あけて2回目(合計2回)


注意:1回目から2回目の接種間隔が5か月未満である場合は、3回の接種が必要となります。
注意:2価及び4価のHPVワクチンとの交互接種となる場合は3回接種となります。


1回目の接種を15歳になってから受ける場合
【標準的な接種間隔】
1回目接種後、2か月あけて2回目、1回目から6か月あけて3回目(合計3回)

【最短での接種】
1回目接種後、1か月以上あけて2回目、2回目から3か月以上あけて3回目(合計3回)

HPVワクチンと新型コロナワクチンの両方を接種希望されている方へ

・新型コロナワクチンとインフルエンザワクチン以外のワクチンは、同時に接種できません。互いに片方のワクチンを接種してから2週間後に接種できます。
(例)10月1日に新型コロナワクチンを接種した場合、他のワクチンを接種できるのは、10月15日(2週間後の同じ曜日の日)以降になります。

キャッチアップ制度について

 積極的な勧奨(個別通知)を控えていたことにより、子宮頸がん予防ワクチンの接種機会を逃した方に対し、公平な接種機会を確保するために、接種を受けていない方は従来の定期接種の対象年齢を超えての接種が可能となりました。期間が限られていますので、接種をご希望の方は早めに医師へご相談をお願いします。2価ワクチン・4価ワクチンに加えて、令和5年4月より、キャッチアップ接種においても、9価ワクチンが公費で接種できます。

接種対象者

次の2つ(1)(2)を満たす方が、あらためて接種の機会をご提供する対象となります。

(1)平成9年度~平成18年度生まれの女性
  【誕生日が平成9年(1997年)4月2日~平成19年(2007年)4月1日】

(2)過去にHPVワクチンの接種を合計3回受けていない

 

接種可能な時期について

令和4(2022)年4月から令和7(2025)年3月の3年間、公費で接種できます。
 

 

注意
原則として過去に接種歴のあるワクチンと同じ製剤で接種を完了します。過去に接種したワクチンの種類が不明の場合は接種医とご相談をお願いします。  

子宮頸がん予防(HPV)ワクチンの償還払いについて

宜野湾市では、子宮頸がん予防(HPV)ワクチンについて、積極的勧奨を差し控えていたことにより公費で接種できる機会を逃してしまい公費負担対象期間を過ぎたあとに、自費で接種した方へ、接種費用の償還払い(払い戻し)を行います。
 

【期間】
令和4年11月から令和7年3月末日まで(当日消印有効)
子宮頸がん予防(HPV)ワクチンの償還払いを行います(宜野湾市ホームページ)

HPVに関する相談先一覧

接種後に、健康に異常があるとき

接種を受けた医師かかりつけ医師
HPVワクチン接種後に生じた症状の診療に関する協力医療機関 
注意:協力医療機関の受診については、接種を受けた医師またはかかりつけの医師にご相談ください。


不安や疑問があるとき、困ったことがあるとき

ワクチン接種後の症状などに関すること
・沖縄県保健医療部ワクチン・検査推進課:098-866-2013

学校生活に関すること
・沖縄県教育庁保健体育課健康体育班:098-866-2726


HPVワクチンを含む予防接種、インフルエンザ、性感染症、その他の感染症全般についての相談

厚生労働省感染症・予防接種相談窓口:050-3818-2242


予防接種による健康被害救済に関する相談

宜野湾市役所健康増進課予防係:098-898-5596

関連リンク

この記事に関するお問い合わせ先

健康増進課 予防係


〒901-2215
沖縄県宜野湾市真栄原1-13-15
電話番号:098-898-5596