子宮頸がん予防接種について
積極的な接種勧奨について
HPVワクチンは、平成25年4月1日より予防接種法に基づき、定期の予防接種として実施しております。
しかし、接種後にワクチンとの因果関係を否定できない持続的な疼痛が特異的に見られたことから、平成25年6月14日に厚生労働省により積極的勧奨を一時的に差し控えるよう決定され、市町村による積極的な勧奨を控えておりました。
その後、令和3年11月12日に開催された「第72回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和3年度第22回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策会安全対策調査会(合同開催)」において、HPVワクチンの安全性について特段の懸念が認められないことが確認され、接種による有効性が副反応のリスクを上回ると認められたことから、個別勧奨が再開されることとなりました。
ヒトパピローマウイルス感染症に係る定期接種の今後の対応について(厚労省ホームページより)
接種を希望される場合は、厚生労働省作成のリーフレットをお読みいただき、保護者及び接種者本人がワクチンの有効性や予想される副反応等について十分ご理解いただいた上で、接種を受けて下さい。
子宮頸がんとは
子宮頸がんは、子宮の頸部という子宮の出口に近い部分にできるがんです。
患者は20歳代~30歳代から増え始めており、国内の子宮頸がんの患者は1.1万人程度と報告されています。(国立がん研究センターより)
初期症状はほとんどないことが多く、そのため発見が遅れ重症化することで、妊娠・出産に影響を及ぼす可能性があります。
子宮頸がんの原因として、ヒトパピローマウイルス(HPV)が挙げられます。HPVは、皮膚や粘膜に感染するウイルスで、数年から数十年持続感染することでがんになることがあります。
200以上の種類があり、その内15種類が子宮頸がんの発生に大きく関わっています。
子宮頸がんの予防方法として、HPVワクチンを接種することで、HPVの感染を予防することが挙げられます。現在、公費負担対象のサーバリックス(2価)やガーダシル(4価)は、子宮頸がんの原因の50~70%とされているHPV16型とHPV18型を防ぎます。
また、子宮頸がん検診を定期的に受けることで、がんになる過程の異常(異形成)やごく早期のがんを発見し、医師と相談しながら、経過観察したり、負担の少ない治療につなげたりすることができます。
そのため、ワクチン接種をしても、していなくても、20歳になったら2年に1回、定期的に子宮頸がんを受診しましょう。
1.接種対象者
小学校6年生~高校1年生相当の女子(宜野湾市に住民票があるかた)
※平成18年・19年生まれの方は令和7年3月31日まで期間延長
2.接種期間
小学校6年生の4月1日から高校1年生の3月31日まで
令和4年度対象者(標準接種年齢は中学1年生) | 学年 | 接種期限 |
★平成18年4月2日~平成19年4月1日生まれ | 高校1年 | 令和7年3月31日まで |
★平成19年4月2日~平成20年4月1日生まれ | 中学3年 | 令和7年3月31日まで |
平成20年4月2日~平成21年4月1日生まれ | 中学2年 | 令和7年3月31日まで |
平成21年4月2日~平成22年4月1日生まれ | 中学1年 | 令和8年3月31日まで |
平成22年4月2日~平成23年4月1日生まれ | 小学6年 | 令和9年3月31日まで |
3.費用
無料
注意
期限を過ぎた場合や指定医療機関外での接種は全額自己負担となります。
(1回17,000円程度)
4.接種医療機関
予防接種は、指定医療機関において実施しています。下記リンクの指定医療機関をご確認の上、接種を受けてください。
※一覧に掲載されていない医療機関での接種は原則自己負担になります。
一覧に掲載されていない医療機関への接種ご希望の場合は、事前に健康増進課 予防係(電話番号:098-898-5583)までご確認ください。
【予防接種の指定医療機関】
・宜野湾市/中部地区
・浦添市
・南部地区
・北部地区
・那覇市
5.接種の際に必要なもの
親子(母子)健康手帳・健康保険証・予診票
※接種を希望する際、予診票に保護者の署名が必要です(満16歳以上は本人署名でも可)。また、満16歳未満の接種には保護者の同伴が必要となっていましたが、13歳以上16歳未満の対象者については、事前にご署名をいただくことで保護者の同伴なく接種することができます。ただし、急な体調変化をきたす恐れもあるため、保護者の同伴をお勧めします。
6.接種方法
HPVワクチンは2種類あり、同じ種類のワクチンを3回接種します。ワクチンによって接種間隔が異なります。どちらも子宮頸がんに大きく関与している16型・18型を含むワクチンです。
※シルガード9(9価ワクチン)は令和4年4月現在、定期接種対象外です。
◆サーバリックス(2価)について
最短5か月で接種が完了できます。
【標準的な接種間隔】
1か月以上あけて2回、1回目から6か月以上あけて1回
【最短での接種】
1か月以上あけて2回、1回目から5か月以上かつ2回目から2か月半以上あけて1回
◆ガーダシル(4価)について
最短4か月で接種が完了できます。
【標準的な接種間隔】
2か月あけて2回、1回目から6か月以上あけて1回
【最短での接種】
1か月以上あけて2回、2回目から3か月以上あけて1回
HPVワクチンと新型コロナワクチンの両方を接種希望されている方へ
・新型コロナワクチンとその他のワクチンは、同時に接種できません。
・新型コロナワクチンとその他のワクチンは、互いに、片方のワクチンを接種してから2週間後に接種できます。
(例)10月1日に新型コロナワクチンを接種した場合、他のワクチンを接種できるのは、10月15日(2週間後の同じ曜日の日)以降になります。
キャッチアップ制度について
積極的な勧奨(個別通知)を控えていたことにより、子宮頸がん予防ワクチンの接種機会を逃した方に対し、公平な接種機会を確保するために、接種を受けていない方は従来の定期接種の対象年齢を超えての接種が可能となりました。期間が限られていますので、接種をご希望の方は早めに医師へご相談をお願いします。
接種対象者
平成9年度~平成17年度生まれの女性
【誕生日が平成9年(1997年)4月2日~平成18年(2006年)4月1日】
注意
原則として過去に接種歴のあるワクチンと同じ製剤で接種を完了します。過去に接種したワクチンの種類が不明の場合は接種医とご相談をお願いします。

子宮頸がん予防(HPV)ワクチンの償還払いについて
宜野湾市では、子宮頸がん予防(HPV)ワクチンについて、積極的勧奨を差し控えていたことにより公費で接種できる機会を逃してしまい公費負担対象期間を過ぎたあとに、自費で接種した方へ、接種費用の償還払い(払い戻し)を行います。
【期間】
令和4年11月(予定)から令和7年3月末日まで(当日消印有効)
子宮頸がん予防(HPV)ワクチンの償還払いを行います(宜野湾市ホームページ)
内部リンク先ができたらここに張り付ける
HPVに関する相談先一覧
接種後に、健康に異常があるとき
接種を受けた医師・かかりつけ医師
HPVワクチン接種後に生じた症状の診療に関する協力医療機関
※協力医療機関の受診については、接種を受けた医師またはかかりつけの医師にご相談ください。
不安や疑問があるとき、困ったことがあるとき
ワクチン接種後の症状などに関すること
・沖縄県保健医療部ワクチン・検査推進課:098-866-2013
学校生活に関すること
・沖縄県教育庁保健体育課健康体育班:098-866-2726
HPVワクチンを含む予防接種、インフルエンザ、性感染症、その他の感染症全般についての相談
厚生労働省 感染症・予防接種相談窓口:050-3818-2242
予防接種による健康被害救済に関する相談
宜野湾市役所 健康増進課 予防係:098-898-5583
関連リンク
この記事に関するお問い合わせ先
健康増進課 予防係
〒901-2215
沖縄県宜野湾市真栄原1-13-15
電話番号:098-898-5583
更新日:2022年12月26日