妊娠中のお母さん、お父さんへ

更新日:2022年03月29日

こうのとり俱楽部(両親学級)の内容を一部ご紹介します。

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妊娠中の注意点

ママの体重をコントロールしましょう

母子ともに健康で安産となるように、妊娠中のママの体重コントロールが重要です。

体重増加量が少なすぎると、低出生体重児、切迫流産、切迫早産のリスクが高くなります。

体重増加量が多すぎると、妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病、巨大児分娩のリスクが高くなります。

沖縄県では、低出生体重児(出生時体重2,500g未満)の割合が全国1位です。

小さく生まれた子どもは、将来大人になってから糖尿病や心臓病などの生活習慣病を発症しやすいことが分かっています。

適切な体重増加量とは

妊娠前の体格(BMI)を知っていますか?

BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m) 

妊娠前の体格(BMI)と適切な体重増加量
妊娠前の体格(BMI) 適切な体重増加量
18.5未満(やせ) 12~15kg
18.5~24.9(ふつう) 10~13kg
25~29.9(肥満1度) 7~10kg
30~(肥満2度) 個別対応

注釈1: 主治医の指示があれば、それに従ってください。

注釈2: 多胎(双子や三つ子)の場合の体重増加量は、主治医に確認してください。

食事はママと赤ちゃんの身体づくりの基礎です

主食、主菜、副菜を組み合わせた、バランスの良い食事が大切です。

積極的に摂りたい栄養素

  • 葉酸
  • 鉄(ビタミンCと一緒に)
  • カルシウム(ビタミンDと一緒に)

よい姿勢で腰痛予防を

妊娠すると、おなかが大きくなるため重心が変わり、姿勢が悪くなりやすいです。

腰痛がある方もない方も、よい姿勢に気を付けてみてください。

腰痛予防ポイント

  • よい姿勢を保つ(下のPDFファイルをご覧ください)
  • 座るときは、折りたたんだバスタオルを椅子の後ろ側(おしりの後ろ半分)に置いて座る
  • ウォーキングをする
  • 膝倒しの体操など、ストレッチをする
腰痛予防ストレッチ

膝倒しの体操

仰向けになり、両手を広げ、足首を付けて膝を立てる。

上半身はそのままで、膝をくっつけて息を吐きながら左右に倒す。

おしりの下にクッションを敷いて行うとより効果的です。

腰痛がある方は、毎日続けましょう。

おっぱい(母乳栄養)っていいよ

おっぱいがいい理由

赤ちゃんにとって 


  • 消化されやすく、栄養的にも無駄のない、赤ちゃんに一番合った栄養
  • 始めと終わりで味の変化を楽しめる
  • 免疫を含み、赤ちゃんを病気から守る
  • アレルギーを起こしにくい
  • 下顎の発達を促す
  • 肥満のリスクが低下する
  • 脳、神経の発達を促す
  • SIDS(乳幼児突然死症候群)が少ない

ママにとって


  • スキンシップが取りやすく、絆を深め、母子ともに情緒の安定に繋がる
  • 適温で経済的
  • お出かけの時の荷物が少ない
  • 母体の回復を促し、体重が元に戻りやすい
  • ホルモン作用で排卵が起こりにくい(妊娠を望まない場合は、避妊が必要です)
  • 閉経前に乳がん、卵巣がん、子宮がんにかかるリスクが下がる
  • 調乳や調乳物品の洗浄、消毒などの手間を省ける
  • 夜間の授乳では体を起こさず添い寝のまま行うことができる。
  • 災害時など、清潔な水がないときも授乳ができる

初乳の大切さ

初乳には抗体が多く含まれており、感染を防ぐ役割があります。

初乳をあげることによって、その後のおっぱいの分泌が良くなります。

おっぱいで大変なこと、気になること

おっぱいの問題点と対策方法
問題点 対策方法
赤ちゃんを預けてママが長時間外出することが難しい

赤ちゃんの成長に伴って、授乳間隔はだんだん空いてきます。家族が赤ちゃんを上手にあやしたり、どうしても必要なときはミルクを与えることができると、ママがお出かけしやすくなります

赤ちゃんのビタミンK欠乏が起こりやすい 出産病院で、ビタミンK2シロップを飲ませます
飲んだおっぱいの量が分かりづらい

赤ちゃんの機嫌がよく、尿や便がよく出て、体重が順調に増えていれば大丈夫です

(助産師・保健師による家庭訪問、ふたば健康相談で体重測定や相談ができます)

おっぱいが出るしくみ

赤ちゃんが乳首を吸う刺激が引き金になって、おっぱいが出ます。

おっぱいはなるべく早くから、吸わせれば吸わせるほどよく出るようになります。

特に産後2週間が大事です。気になることがある場合は、病院や助産院、市の新生児訪問等を利用して助産師に相談しましょう。

出産について

出産時間には個人差がありますが、初産の場合、12~15時間程度かかります。

その間、陣痛と休憩を繰り返します。体に力が入っていると痛みを強く感じ、分娩の進みがゆっくりになることがあるため、リラックスして過ごすことがポイントです。

  • 吐くことを意識しながらゆっくり深呼吸をする
  • 呼吸にあわせて背中や腰をさすってもらう、指圧してもらう
  • テニスボールなどをお尻の下に敷く
  • 腰を温める
  • 好きな飲み物を飲む
  • 好きな香りをかぐ
  • 好きな音楽を聴く
  • 楽な姿勢をとる

呼吸法やマッサージ方法については妊娠中からママとパートナーで練習しておき、リラックスして過ごせるコツを見つけておきましょう。 

産後の生活について

ママは出産による体の負担がある中、赤ちゃんにあわせて短時間の睡眠リズムになり、昼も夜も育児を行う生活となります。

産後はパートナーや家族に家事や育児を手伝ってもらうことがとても大切です。

特に、食事の準備はパートナーやその他の家族にお願いしましょう。どうしても難しい場合は、宅配食などの利用を検討してみましょう。

赤ちゃんの育児技術(抱き方、あやし方、寝かせ方、沐浴、皮膚のお手入れなど)について分からないことがあれば、助産師や保健師による新生児訪問で教えてもらえます。ぜひご利用ください。

 

マタニティーブルー・産後うつについて

出産後、母親になったという実感と喜びを感じるとともに、気分が落ち込んだり、涙もろくなったり、つらくなったりすることがあります。

ホルモンの急激な変化が影響していると言われており、誰にでも起こる可能性があります。

保健師や助産師は、相談内容に応じて生活や育児に関する助言、市の育児支援サービスの情報提供を行います。

つらいと感じるときは、ひとりで抱え込まずに、お気軽にご相談ください。

症状


  • 涙もろい
  • 憂うつ感、気分の落ち込み
  • 眠れない
  • イライラする
  • 育児がつらい

対応策


  • 出産後は無理をせず、家事や育児は家族(パパ、おばあちゃん、おじいちゃんなど)に協力してもらう。
  • 自分と他人を比較しない。
  • 少しでもつらいと感じるときは、家族や友人に話したり、かかりつけ医、保健師、助産師に相談する。
  • 症状がでても慌てず、自分自身の変化を客観的に見る。
  • 症状が改善しない、症状が長引く、食事が摂れない、ほとんど眠れないときは、病院受診が必要です。

相談窓口

宜野湾市保健相談センターでは、専門職による家庭訪問や電話相談、来所相談を行っています。

ふたば健康相談(予約不要)でもご相談できます。

 

ご連絡先


宜野湾市保健相談センター

電話番号:098-898-5583

受付時間:平日8時30分から17時15分

この記事に関するお問い合わせ先

健康増進課 すこやか親子係


〒901-2215
沖縄県宜野湾市真栄原1-13-15
電話番号:098-898-5595

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