ペットを飼う前に

更新日:2025年02月07日

ペットは飼い主に心の安らぎを与えてくれますが、不適切な飼い方をすれば、ペット自身の健康を損ねるだけでなく、家族や近隣の方々の迷惑になります。ペットを飼うには、正しい知識に基づいた適切な飼養と責任が必要です。ペットを飼う前に、最後まできちんと飼えるのか十分に考えましょう。

ペットを飼う前に考える10のポイント

飼う前に、次の10のポイントについて考えてみましょう。

ポイント1 あなたの住まいはペットを飼える住居ですか?転居や転勤の予定はありませんか?

・住居の広さや周辺環境など、近隣に迷惑を掛けないように飼うための環境が整っているか再確認しましょう。

・また、転居や転勤の予定がある場合は、慎重な判断が必要です。

・集合住宅の多くは、ペットの飼育が禁止されています。規約等で飼える動物の種類、大きさ、頭数を確認しましょう。

ポイント2 あなたの飼いたいペットは、あなたのライフスタイルに合っていますか?

ペットは、種類や品種によって生態や必要な世話が大きく異なります。見た目やイメージにとらわれることなく、それぞれのペットの特性をよく理解して、自分のライフスタイルと目的に合っているか、冷静に判断して下さい。

ポイント3 あなたの家族は全員動物を飼うことに賛成していますか?

ペットを飼うのに、家族の理解と協力は不可欠です。あなたが突然の病気やアクシデントに見舞われたときも、家族の協力が必要となります。

ポイント4 家族に動物に対するアレルギーを持っている人はいませんか?

動物の毛やフケ、排泄物などにアレルギー反応を起こす体質の人もいます。飼う前に医師に相談するなど慎重な判断が必要です。

ポイント5 毎日欠かさず世話と時間に手間をかけられますか?

犬・猫の平均寿命は適正に飼養すれば約15年です。毎日のエサ、糞尿の始末、清掃、散歩、しつけ、健康管理など約15年間欠かさず続けていくことができるかよく考えて下さい。

ポイント6 あなたの体力で世話ができるペットですか?

小さな子供がいる家庭や、高齢者のみでペットを飼う場合、それぞれの環境や体力に合った種類や大きさを選ぶ必要があります。飼い主が病気になったり、先に亡くなったりした場合、引き続きペットの面倒を見てくれる人がいるかどうかも十分考慮してください。

ポイント7 近隣に迷惑を掛けないように配慮できますか?

鳴き声、臭い、糞の放置など多くの地域でトラブルのもとになっています。近隣に迷惑を掛けないために、糞の始末はもちろん、適切なしつけや防音対策などもしなくてはなりません。

ポイント8 ペットの一生にかかる費用を考えてみましたか?

ペットを飼うには、購入代金だけでなくその後のお金もかかります。具体的には、毎日のエサ代、首輪やケージなどのペット用品代、ワクチン代や不妊去勢手術費用、定期的な健康診断や、けがや病気をしたときの医療費などです。また、種類によっては定期的なトリミングや爪や歯の手入れが必要です。これらの金額が、生涯どのくらいかかるのか、冷静に考えてみて下さい。

ポイント9 生涯にわたる計画を立ててみましたか?

ペットの生涯だけでなく、あなた自身の生涯も含めて下さい。ペットが高齢になったときは介護も必要になります。特に足腰の弱くなった大型犬の介護には、大変な労力を要します。あなたにも就職、進学、転居、結婚、出産など様々な人生の転機があります。家族とよく話し合い、最後まで飼い続けることができるのか考えて下さい。

ポイント10 万が一、飼えなくなった時のことを考えていますか?

あなたが突然入院したり、先に亡くなってしまうこともあるかもしれません。代わりに飼ってくれる人がいるかどうか、先のことを見据えての準備が必要です。

ペットをどこから入手しますか?

十分に家族と話し合い、責任を持って最後までペットを飼う心の準備ができたら、あなたはどこでペットを手に入れますか?ペットショップやブリーダーから購入するのが一般的ですが、保健所などの動物保護施設や動物保護ボランティアからも入手することもできます。

また、ペットショップなどが動物の販売を行うには、動物取扱業の登録が必要になります。購入する前に、登録を受けている業者か確認しましょう。