令和3年度 学生がデザインするまちづくり講座 第11回ニュースレター

更新日:2021年12月15日

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令和3年度「学生がデザインするまちづくり講座」

この講座は、宜野湾市と琉球大学が連携して実施するまちづくり講座です。

自治体職員や地域で活動する方の講話、宜野湾市のまち歩き(フィールドワーク)などを通して、高校生、大学生、社会人が宜野湾市の地域課題や地域資源を発見し、解決策や地域活性化策などを主体的考える実践的な講座となっています。

※本講座は、琉球大学が実施する「初級地域公共政策士」資格取得のための履修科目の一つとなっています。

事業実施の経緯

琉球大学では「沖縄産学官協働人財育成円卓会議」の提言を踏まえた人材育成に取り組んでいます。その一環である「初級地域公共政策士」資格プログラムにおいて、「自治体のお題解決プログラム」を実施しています。

令和元年度に、琉球大学と宜野湾市の包括連携協定に基づき、宜野湾市をフィールドとして講座を実施しました。

宜野湾市の近隣には、高校や大学など多くの学校が立地していることから、宜野湾市の人財である若い学生の力を活かしたまちづくりが提案されました。

その提案を受け、令和2年度より琉球大学と宜野湾市が連携して「学生がデザインするまちづくり講座」を実施しております。

令和2年度からは、高大連携の一環として宜野湾高校にも協力いただき、高校生、大学生、社会人が共にまちづくりを考える講座を実施しました。

令和3年度においても、多様な団体と更なる連携を図り、市民協働のまちづくりを推進していきます。

第11回 授業内容

第11回は、「課題解決に向けた方向性の検討」を行いました。

琉球大学の畑中寛先生より、以下の内容のお話がありました。

  • 地域課題について、その原因を深堀りすることで、地域課題自体が要因となって、さらに次の課題を生む、という負の連鎖が起こっていることわかる。
  • この負の連鎖を断ち切るためには、「原因A」を深堀した「原因B」を解決することができれば、正の連鎖(地域資源の循環)に転換できる可能性がある。
  • 負の資源を(正の)地域資源に転換する必要がある。
  • そのためには、発想の転換による負の遺産の活用などがある。(知恵の勝負)

その後、受講生はグループに分かれて、グーグルジャムボードを使って、解決策の検討を行いました。

チームディスカッションを終えた受講生からは、以下の感想がありました。

  • 「課題をしっかり掘り下げたことで、見落としてはいけないポイント(継続性・現実性・学生の参画・情報発信の有効性)を抑えることをメンバー全員が意識できていると感じている。グループワークの前半で解決策に飛び付かず、しっかり課題の掘り下げをすることが重要だと先生が仰っていた意味がよく分かった。」
  • 「課題の大きな要因は負の連鎖によって様々な課題が結びついている可能性が高いという点は、沖縄における様々な課題にも通じるものがあると学んだことがあるため、とても納得した。ここからは発想の転換によって、負の資源を正の資源へ変換させることで負の連鎖を正の連鎖へ変えていく必要があると学び、気づくことができた。」
  • 「今回の講義を通して、地域課題の原因が負の連鎖で繋がっていること、また、負の資源だと思っているものでも、それらの強みを生かして活用することができる可能性があることを学びました。田いも畑の衰退という課題には、なりたい職業に農業が挙がらないことを最大の原因に挙げましたが、第2、第3の原因に挙げた田いもに親しみがないことや儲からないことも、第1の原因と関連していることに気づき、課題の繋がりを感じました。一つの解決策で、全ての課題の原因を解決することは難しいと思いますが、一つの課題を解決することで、他の課題にも効果が波及して、解決に向かう可能性があると感じました。」

本授業のテーマは「学生が参加したくなるようなまちづくり」です。

この授業の中から、学生と社会人などが協働で取り組む、市民協働のまちが実現していくことを期待しています。

gazou11

琉球大学公式ホームページ

この記事に関するお問い合わせ先

市民協働課 市民協働係


〒901-2710
沖縄県宜野湾市野嵩1-1-1
電話番号:098-893-4497

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