令和3年度地域づくり事業活動団体【宜野湾市嘉数区の戦争体験継承及び次世代育成事業】
団体名
ぎのわんピースブリッジ
事業名
宜野湾市嘉数区の戦争体験継承及び次世代育成事業
助成額
88,710円
事業概要
宜野湾市嘉数区の戦争体験の継承のため、平和祈念資料館へのフィールドワークや平和学習教材の作成などを行った。
活動内容
平和祈念資料館へのフィールドワークの実施
昨年度に嘉数集落のフィールドワークを行ったが、そのフィールドワークに参加した生徒から、沖縄戦の全体の経緯が分からない、体験者が話している南部の話について想像がしにくいという課題があがっていた。
そこで、平和教育のファシリテーター・学習教材開発に取り組んできた狩俣日姫さんから、教材作成の方法について教授いただき、平和祈念資料館と平和の礎を活用したワークシートを作成した。
資料館では、生徒に事前に課題を与え、その課題の内容について調べるという方法をとった。生徒一人ひとりに、一人の戦没者について調べてもらい、その戦没者が平和の礎のどこに刻銘されているかも調べてもらった。これらの課題に取り組んでもらい、最終的には戦没者の刻銘されている位置で、自分が調べた内容について参加者に説明してもらった。
生徒が主役となる平和学習教材の作成
昨年度のフィールドワークでは、語り部活動をされている3名の方にガイドを依頼し、語り部の皆さんの案内で嘉数集落のフィールドワークを行った。しかし、昨年度のフィールドワークでは、生徒が受動的に学習を受けているようにも見えるという批判的な意見もあった。
そこで、語り部や平和ガイドの講師が地域を案内し、生徒はその話をきくという従来型の平和学習ではなく、生徒に課題を与え、自分たちで嘉数区内を歩き回って回答を探す、という生徒の主体性が求められる平和学習教材を作成した。
昨年度の語り部の方々への聞き取り調査、石原ゼミナールの嘉数区の聞き取り調査、『宜野湾市史』の証言をもとに証言カードを作成した。
活動効果
活動の効果としては、主に2点あげられる。
1点目は、平和祈念資料館のフィールドワークをしたことで、より自分の親族の体験について知りたいと答えた生徒が多かった。また証言だけでは分からなかったことや、当時の人々の状況が、展示資料を基に想像しやすくなったという声もあった。
2点目は、嘉数のフィールドワークで使用する教材を次年度以降も利用できる形で作成することができた。教材作成の段階では、大学生の意見のみで作成するのではなく、地域の人々の意見や生徒の意見などを取り入れながら作成ができた。
この記事に関するお問い合わせ先
市民協働課 市民協働係
〒901-2710
沖縄県宜野湾市野嵩1-1-1
電話番号:098-893-4497
- みなさまのご意見をお聞かせください
-
更新日:2022年08月09日