令和2年地域づくり事業活動団体【ぎのわんピースブリッジ実行委員会】

更新日:2021年05月07日

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団体名

ぎのわんピースブリッジ実行委員会

事業名

宜野湾市嘉数区の戦争体験継承及び次世代育成事業

助成額

139,523円

事業概要

令和2 年度の宜野湾市地域づくり推進事業では、次世代の語り部、嘉数区の平和学習を⾏うに⾄って、宜野湾市嘉数中学校の1年⽣で、嘉数区に在住する14 ⼈の⽣徒を対象とし、嘉数区の戦争体験者に聞き取り調査や、体験者と⼀緒にフィールドワークをするなどの活動を⾏なった。

活動内容

聞取り調査の実施

活動を始めるにあたって、事前に語り部の皆さんに聞き取り調査を実施。
(伊波義雄さん、⽯川信⼀さん、宮城勲さん)
嘉数区の戦前・戦中・戦後の聞き取りを⾏なった。戦前は、主に⽇本軍駐屯が始まった1944年から、戦後は収容所から嘉数区に帰還し、その後の⽣活までを焦点を当てた。

集落マップ、避難経路マップの作成

中学⽣と⼀緒に、⼤学⽣チームが聞き取りをした資料を基に、体験者の避難経路マップを作成。また、『ぎのわんの地名』を参考に、次年度以降の平和学習で使⽤する嘉数区のマップを作成。

体験者と⼀緒にフィールドワークを実施

新型コロナウイルスの感染拡⼤に伴い、2つのグループに別れて、当時の嘉数区の住⺠に関係する戦跡を訪れ、体験者の解説を現地で聞きながら地域の沖縄戦について学習した。フィールドワークの後半では、当時嘉数区の住⺠が多く避難したチヂフチャーガマへの⼊壕体験を⾏い、壕内では、語り部の宮城勲さんから、⽶軍の毒ガス攻撃や、当時の避難している様⼦について証⾔をしていただいた。

体験者の映像撮影

体験者が中学⽣に向けて講話をしている様⼦を映像で撮影。その講話の後には、中学⽣が主体的に体験者に当時の⽣活や戦争の状況について質問を⾏い、双⽅的な平和学習を展開することができた。撮影した映像に関しては、Youtube 上に「ぎのわんピースブリッジ実⾏委員会」というアカウントを開設し、そこに動画を公開している。

Youtube 「ぎのわんピースブリッジ実⾏委員会」https://www.youtube.com/channel/UCSFR2UfRLRP9Q9NbSfptT3g/videos

ブックレットの教材化

中学⽣に対して講話を⾏なった際の証⾔を⽂字起こしし、次年度以降事前学習会などの勉強会等で使⽤するようの教材を作成した。

活動効果

沖縄国際大学の学生と嘉数区の自治会の方々が連携して、平和学習の場づくりを行うことができた。これまで、嘉数区の生徒に対して平和学習を行う機会が少なかったという地域の課題があったが、本事業を通して地域の学生が、自分たちの住んでいる地域について学習することができた。

また、ほどんどの生徒が、地域の戦争体験について学習した経験がなかったという点が本事業を展開していくうちに明らかになった。この課題点を、体験者への聞き取り調査や、入壕体験などを通して地域の戦争体験について学習し、追体験することができた。最初は自ら主体的に、体験者へ当時の状況、戦時中の体験について質問することができなかったが、フィールドワークや聞き取り調査を重ねることで、自ら主体的に体験者へ質問をし、その内容を自分の言葉で記録することができた。

この記事に関するお問い合わせ先

市民協働課 市民協働係


〒901-2710
沖縄県宜野湾市野嵩1-1-1
電話番号:098-893-4497

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