令和5年度 高齢者の肺炎球菌予防接種について

更新日:2023年04月01日

高齢者の肺炎球菌ワクチン定期化の背景

肺炎は、日本人の死因の第3となっています。他の疾患(悪性新生物、心疾患、脳血管疾患など)で亡くなった場合も、約7割に肺炎の症状がみられます。
高齢者の肺炎は症状が出にくく、気がついたときにはすでに手遅れになっていることもあります。また、高齢者は免疫力が低下しているため、風邪をひきやすく、肺炎を併発することも少なくありません
肺炎は肺炎球菌によって発症することが多いので、「肺炎球菌ワクチン」を接種しておくことで重症化を防ぐことができる可能性が高くなります

ただし、この予防接種は、自らの意思と責任で接種を希望する場合にのみ接種を受けることができます。予防接種を受ける前に、医師から十分に説明を聞き、必要性や副反応等についてよく理解・納得した上で接種を希望し、接種を受けましょう。
ご不明な点がございましたら、予防接種を受ける前にかかりつけ医もしくは宜野湾市保健相談センターへご相談ください。なお、明確に対象者本人の接種に関する意思を確認できない場合は、接種することができません。

詳細

高齢者のイラスト

接種期間

令和5年4月1日~令和6年3月31日

 対象者

高齢者肺炎球菌ワクチンの予防接種が可能な年齢一覧

対象者

生年月日

65歳

昭和33年4月2日生~昭和34年4月1日生の方

70歳

昭和28年4月2日生~昭和29年4月1日生の方

75歳

昭和23年4月2日生~昭和24年4月1日生の方

80歳

昭和18年4月2日生~昭和19年4月1日生の方

85歳

昭和13年4月2日生~昭和14年4月1日生の方

90歳

昭和8年4月2日生~昭和9年4月1日生の方

95歳

昭和3年4月2日生~昭和4年4月1日生の方

100歳以上の方

大正12年4月2日生~大正13年4月1日生の方

  1. 今までこの予防接種を受けたことのない方のうち、令和5年4月1日から令和6年3月31日までの間に65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳または100歳以上となる方 
  2. 60歳以上65歳未満の方であって、心臓、腎臓または呼吸器の機能に日常生活活動が極度に制限される程度の障害を有する方、およびヒト免疫不全ウイルスにより免疫の機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障害を有する方

接種回数

1回の接種(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)

ただし、過去に一度でも23価肺炎球菌莢(きょう)膜ポリサッカライドワクチンを接種した方は(公費・自費問わず)、定期接種の対象となりません。

場所

指定医療機関(中部地区/宜野湾市、浦添市那覇市北部地区(調整中)南部地区(調整中)

 

事前に指定医療機関へ、電話で予約をしてください。

費用

4000円(生活保護受給者は自己負担なし)
生活保護受給者の方は、生活保護受給者証または生活保護受給証明書等の生活保護受給者であることがわかるものを医療機関の窓口に提示してください。

持ち物

予診票、健康保険証、健康手帳(お持ちの方)
予診票を紛失された場合は、病院に備えつけの予診票もお使いいただけます。

通知の準備ができ次第、対象者へ通知を行います。
通知が届く前に接種を希望される方は、下記ファイルをクリックし予診票をダウンロードしてお使いください。

過去に23価肺炎球菌ポリサッカライドワクチンを接種したことがある方

過去5年以内に再接種を行うと、注射部位の痛み、腫れ、硬結などが、初回の接種より強くみられることがあります。

肺炎球菌ワクチンについて

肺炎球菌には93種類あり、今回定期接種で使用されるワクチンは、そのうち23種類の肺炎球菌の予防を対象としています。
以前に肺炎球菌にかかったことのある方でも、他の種類の肺炎球菌感染症にかかる可能性があります。そのため、肺炎球菌ワクチンを接種することで、かかってしまった種類以外の肺炎球菌を予防することができます。

予防接種を受けることができない方

  1. 明らかに発熱している方(接種前体温37.5℃以上)
  2. 重い急性疾患にかかっていることが明らかな方
  3. ワクチン成分によってアナフィラキシーをおこしたことが明らかな方
  4. 上記に掲げる者のほか予防接種を行うことが不適当な状態にある方
  5. 2週間以内に新型コロナウイルスワクチンを接種した方

アナフィラキシーとは

通常接種後30分以内に出現する呼吸困難や全身性じんましんなどを伴う重いアレルギー反応のこと。

予防接種を受けるにあたり、医師と相談する必要のある方

  1. 心臓病、じん臓病、肝臓病、血液等の病気がある方
  2. 過去にけいれん(ひきつけ)を起こしたことがある方
  3. 過去に免疫不全の診断がされている方や近親者に先天性免疫不全症の方がいる方
  4. 予防接種で接種後2日以内に発熱のみられた方及び全身性発疹等のアレルギーを疑う症状があらわれたことがある方
  5. 接種しようとする接種液の成分に対し、アレルギーを起こす恐れのある方

予防接種を受けた後の注意事項

  1. 予防接種を受けたあと1週間は副反応(健康状態の変化)が現れないか十分に注意してください。高熱、けいれん、じんましん等の異常な反応が現れた場合には、速やかに医師の診察を受け市保健相談センターへ連絡してください。特に、接種直後の30分間は急激なからだの変化に注意してください。
  2. 接種当日から入浴は可能ですが、接種部位を強くこすることは避けてください。
  3. 接種当日は、激しい運動、大量の飲酒は避けてください。

高齢者の肺炎球菌ワクチンの主な副反応

注射部位の疼痛・発赤・腫脹・熱感・硬結の他、頭痛、筋肉痛、倦怠感、違和感、悪寒、発熱等がみられることがあります。
まれにみられる重い副反応としては、アナフィラキシー様反応、ギランバレー症候群、蜂巣炎様反応等があります。接種後1週間は副反応の出現に注意しましょう。

予防接種による健康被害救済制度

定期予防接種により健康被害が生じた場合、予防接種法に基づく補償が受けられます。

肺炎球菌感染症とはどんな病気??

肺炎球菌感染症とは、肺炎球菌という細菌によって引き起こされる病気です。この菌は、主に気道の分泌物に含まれ、唾液などを通じて飛沫感染します。日本人の約3~5%の高齢者では鼻や喉の奥に菌が常在しているとされます。これらの菌が何らかのきっかけで進展することで、気管支炎、肺炎、敗血症などの重い合併症を起こすことがあります。

この記事に関するお問い合わせ先

健康増進課 予防係


〒901-2215
沖縄県宜野湾市真栄原1-13-15
電話番号:098-898-5596

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