王子の旅を見守ったウガンジュ!~宜野湾クシヌウタキ遺跡~
こんにちは!普天間飛行場内の文化財を紹介するMです😊。
今回は、前回の「神山テラガマ洞穴遺跡」に引き続き、重要遺跡の一つに選定している聖地「宜野湾クシヌウタキ遺跡」をご紹介したいと思います🙌。
旧宜野湾集落のウガンジュ(拝所)として、歴史が深く刻みこまれたこの場所には、実はちょっとした“事件”があるのです😯!
クシヌウタキ(2025年1月29日)
壊された石祠の謎😱
クシヌウタキは、普天間飛行場の東側の丘陵地(標高90~100mくらい)にあります。ここには先人達の信仰を伝える貴重な石祠が2基あるのですが…
1989(平成元)年11月30日に、この大切な石祠が何者かによって破壊されているのが見つかったのです!
クシヌウタキ石祠:損壊時
市教育委員会と字宜野湾郷友会はすぐに米軍当局と那覇防衛施設局(現沖縄防衛局)に対して、石祠の棄損に至る事情説明と責任の所在を確認し、現状復元を申し入れました。
調査したところ、ある米兵が軍用車両で事故を起こし、それを隠そうとしたときに石祠を巻き込んで壊してしまったことが判明。棄損した石祠はしっかり補償して復元することになりました。
“旧来の姿”を取り戻すための大調査❗
そこで、市教育委員会、字宜野湾郷友会と土地所有者の方はこの機会に先祖代々受け継がれてきた大切な拝所をもっと知るために、しっかり発掘調査を実施することにしました!それが1992(平成4)年に行われた発掘調査です。
復元の作業
なんと、この調査で合計493点もの遺物が出土しました!😯
一番多かったのはグスク土器ですが、ほかにもグスク時代の陶磁器や、祭祀遺跡で出土するたくさんの無文銭、石器や石材などがザクザク出土しました。
発掘調査で出土した銭貨
出土した土器
1992(平成4)年10月の10日間で復元工事が無事行われ、元の美しい姿を取り戻しました!🫡
クシヌウタキ石祠:復元時!
江戸上りの王子が残した「石灯籠」
宜野湾クシヌウタキ遺跡の入り口には、とっても立派な2基の石灯籠が立っています。
灯籠の文字をよく見ると、手前には「乾隆五十六年(1791年)」、奥側の灯籠には「嘉慶八年(1803年)」に「宜野湾王子」が寄進したと刻まれています。この方(朝祥)は、第二尚氏第14代尚穆王の第4王子として生まれ、尚灝王の時代に摂政(琉球王府の最高職)となり、宜野湾間切の総地頭(トップ)にも任命されたすごい人です!
クシヌウタキ入り口の拝所
クシヌウタキ入り口の拝所
朝祥は、旅立つ前にこのクシヌウタキで旅の安全を祈り、無事に大役を果たした後に、感謝の気持ちを込めて、この灯籠を奉納したと考えられています😊。
📌この2基の灯籠は琉球の石ではなく、鹿児島の石材がつかわれているのです!
クシヌウタキ灯籠(2025年1月29日)
クシヌウタキの灯籠の写真を見ると、一つ倒れているのが気になりますね🤔
実は、その原因は木の根っこの成長です!ゆっくりと伸び続ける根の力によって灯籠が傾き、倒れてしまったのです😌。
戦後、基地に接収されてしまって普段はなかなか入れない場所ですが、地域の方々の強い想いで大切に守られている歴史が普天間飛行場内に残されています。これからも毎月発信していきますので、どうぞよろしくお願いいたします!🫡
この記事に関するお問い合わせ先
文化課 文化財保護係
〒901-2203
沖縄県宜野湾市野嵩1-1-2
電話番号:098-893-4430
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更新日:2026年06月22日