高血圧予防の第一歩 減塩を心がけましょう!

更新日:2025年05月16日

高血圧はなぜこわい~血管と命を守るために~

塩分マイナス2g

塩分をとりすぎると、血液中のナトリウム濃度が上昇します。
体はナトリウムの濃度を一定に保つために水分を取り込もうとし、その結果、血液量が増加します。
血液量が増えると、心臓はより強い圧力で血液を送り出さなければならず、血圧が高くなる原因となります。

高血圧は、自覚症状がほとんどないため、自分では気づきにくい病気です。
しかし、放置すると血管が傷つきやすくなり、動脈硬化が進行します。
その結果、狭心症や心筋梗塞などの心疾患脳出血や脳梗塞といった脳血管疾患を引き起こすおそれがあります。

さらに、塩分のとりすぎが胃がんの一因であることも明らかになっています。
塩分濃度の高い状態が続くと、胃の粘膜が傷ついて胃炎を起こしやすくなり、発がん物質の影響を受けやすくなると考えられています。

血圧と健康の関係を詳しく知りたい方はこちら

塩分を見直して高血圧を予防しよう!

減塩

沖縄県民の1日あたりの食塩摂取量は、男性8.7g、女性7.5g(令和3年度 沖縄県県民健康・栄養調査)と報告されており、目標値である男性7.5g未満、女性6.5g未満(「日本人の食事摂取基準(2020年版)」)を上回っています。
このことから、県民全体に塩分をとりすぎる傾向が見られます。

さらに、高血圧の方に推奨される食塩摂取量は1日6g未満とされています(高血圧治療ガイドライン2019)。

減塩は、小さな工夫から始めることができます。
日々の食生活の中で、意識的に減塩を心がけることが、高血圧の予防や改善につながります。

減塩のコツ

旬の食材を選ぶ

旬の野菜

新鮮な旬の食材は、素材本来のうま味や甘みが感じられるため、うす味でもおいしくいただけます。

酸味をいかす

レモン、すだち、酢

レモンやゆず、酢などの酸味を取り入れることで、塩分を控えても風味豊かに仕上がります。

薬味や香辛料を活用する

薬味、香辛料

わさび、しょうが、こしょう、唐辛子、山椒、カレー粉などの薬味や香辛料を使うと、味にアクセントがつき、塩分を控えても満足感が得られます。

減塩タイプの調味料を使う

減塩食品

塩分をカットしたしょうゆやみそ、ソースなどを活用すると、日常的に手軽に減塩できます。

汁物は具だくさんに

みそ汁

みそ汁やスープは、野菜やきのこ、豆腐などの具をたっぷり入れることで、汁の量を減らし、結果として塩分を抑えることができます。

外食や加工食品の塩分に注意する

カップラーメン

市販のカップラーメン1食には、約5.5gの食塩が含まれており、これは1日分の目安に近い量です。外食や総菜、レトルト・インスタント食品なども塩分が多い傾向にあるため、メニューや表示の「食塩相当量」を確認しましょう。

調味料を追加しない

調味料を追加しない

料理に味をつける前に味見をし、必要以上のしょうゆやソースの追加は控えましょう。

麺類の汁は残す

めんの汁は残す

ラーメンなどの汁をすべて飲み干さずに残すだけで、約2gの減塩につながります。

しょうゆやみそなどの調味料、外食、インスタント食品、ハムやソーセージなどの加工食品には多くの塩分が含まれています。これらの摂りすぎは高血圧のリスクを高める要因になります。

できることから少しずつ取り組み、徐々にうす味に慣れていきましょう。

カリウムを含む食材を積極的にとりましょう

カリウムは、野菜や果物、いも類などに多く含まれる栄養素で、体内のナトリウム(塩分)の排出を助ける働きがあります。
塩分をとりすぎたときでも、カリウムをしっかりとることで、血圧の上昇を防ぐ効果が期待できます。

カリウムを多く含む食材

カリウムを多く含む食材には、次のようなものがあります。

・ほうれん草

・アボカド

・さつまいも

・ニラ

・トマト

・バナナ

これらの食品を日々の食事に上手に取り入れて、減塩とあわせて血圧対策に取り組みましょう。

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