子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)

更新日:2025年03月27日

1.子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)とは

 子宮頸がんの原因となるHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染を防ぐワクチンです。HPVに感染しても、ほとんどの人ではウイルスが自然に消えますが、一部の人でがんになってしまうことがあります。

 海外や日本で行われた調査では、HPVワクチンを導入することにより、子宮頚がんになる手前の状態(前病変)が減るとともに、がんそのものを予防する効果があることもわかっています。

関連サイト

沖縄県HP「子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)」https://www.pref.okinawa.jp/iryokenko/shippeikansensho/1005861/1006410/1006411.html

厚生労働省「HPVワクチンに関するQ&A」

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou/hpv_qa.html

2.ワクチン接種の効果

 HPVの中には子宮頸がんを起こしやすい種類(型)のものがあり、HPVワクチンはこのうち一部の感染を防ぐことができます。

 現在、日本国内で使用できるワクチンは、防ぐことができるHPVの種類によって、2価ワクチン(サーバリックス)、4価ワクチン(ガーダシル)、9価ワクチン(シルガード9)の3種類があります。

 令和5(2023)年4月から、シルガード9も定期接種の対象として、公費で受けられるようになりました。シルガード9についての詳細は、「9価HPVワクチン(シルガード9)について」をご覧ください。

 サーバリックスおよびガーダシルは、子宮頸がんをおこしやすい種類であるHPV16型と18型の感染を防ぐことができます。そのことにより、子宮頸がんの原因の50~70%を防ぎます。

 シルガード9は、HPV16型と18型に加え、31型、33型、45型、52型、58型の感染も防ぐため、子宮頸がんの原因の80~90%を防ぎます。

3.接種の受け方

1)対象者

小学校6年生~高校1年生相当の女子(宜野湾市に住民票がある方)

令和6年度対象者(標準接種年齢は中学1年生)
令和6年度対象者(標準接種年齢は中学1年生)

学年

平成20年4月2日~平成21年4月1日生まれ 高校1年
平成21年4月2日~平成22年4月1日生まれ 中学3年
平成22年4月2日~平成23年4月1日生まれ 中学2年
平成23年4月2日~平成24年4月1日生まれ 中学1年
平成24年4月2日~平成25年4月1日生まれ 小学6年

 

2)接種期間

高校1年生の3月31日まで

 

3)予防接種を受ける流れ

Step1.親子健康手帳(母子健康手帳)にてHPVワクチンの接種履歴を確認。

Step2.実施医療機関へ予約 ※要予約

Step3.接種を受ける際に必要なものを持参し予約した病院へ受診

 

4)接種医療機関

予防接種は、指定医療機関において実施しています。下記リンクの指定医療機関をご確認の上、接種を受けてください。

注意:一覧に掲載されていない医療機関での接種は原則自己負担になります。

令和6年度HPV指定医療機関一覧

5)接種費用

無料

注意:期限を過ぎた場合や指定医療機関外での接種は全額自己負担となります。

(1回17,000円~30,000円程度/自費の場合)

注意:ワクチンの種類や医療機関によって価格が異なります。

 

6)接種を受ける際に必要なもの

親子(母子)健康手帳・健康保険証・予診票

注意:接種を希望する際、予診票に保護者の署名が必要です(満16歳以上は本人署名)。また、13歳以上16歳未満の対象者については、事前にご署名をいただくことで保護者の同伴なく接種することができることとなりましたが、急な体調変化をきたす恐れもあるため、保護者の同伴をお願いいたします。

7)予診票ダウンロード

予診票は以下のいずれかの方法で入手できます。

 

a.予診票をダウンロード印刷しご持参ください。

 子宮頸がん予防接種予診票

 

b.実施医療機関に備え付けております。

(注意)任意接種用の予診票は使用できませんのでご注意ください

(注意)備え付けがない場合もありますのでお電話等で備え付けの予診票があるか確認ください。

8)接種方法

 現在、HPVワクチンは2価ワクチンと4価ワクチンと9価ワクチンの3種類があり、原則、同じ種類のワクチンを3回接種します。ワクチンによって接種間隔が異なります。

〇サーバリックス(2価)について

【標準的な接種間隔】

・1回目接種後、1か月あけて2回目、1回目から6か月あけて3回目(合計3回)

【最短での接種】

1回目接種後、1か月以上あけて2回目、1回目から5か月以上かつ2回目から2か月半以上あけて3回目(合計3回)

 

〇ガーダシル(4価)について

【標準的な接種間隔】

・1回目接種後、2か月あけて2回目、1回目から6か月あけて3回目(合計3回)

【最短での接種】

1回目接種後、1か月以上あけて2回目、2回目から3か月以上あけて3回目(合計3回)

 

〇シルガード9(9価)について

・1回目の接種を15歳になってから受ける場合

【標準的な接種間隔】

1回目接種後、2か月あけて2回目、1回目から6か月あけて3回目(合計3回)

【最短での接種】

1回目接種後、1か月以上あけて2回目、2回目から3か月以上あけて3回目(合計3回)

 

・1回目の接種を15歳になるまでに受ける場合

【標準的な接種間隔】

1回目接種後、6カ月あけて2回目(合計2回)

【最短での接種】

1回目接種後、5カ月以上あけて2回目(合計2回)

注意:1回目から2回目の接種間隔が5か月未満である場合は、3回の接種が必要となります。

注意:2価及び4価のHPVワクチンとの交互接種となる場合は3回接種となります。

4.接種機会を逃した方へ(キャッチアップ)

HPVワクチンは、平成25年4月1日より予防接種法に基づき、定期の予防接種として実施しております。

 しかし、接種後にワクチンとの因果関係を否定できない持続的な疼痛が特異的に見られたことから、平成25年6月14日に厚生労働省により積極的勧奨を一時的に差し控えるよう決定され、市町村による積極的な勧奨を控えておりました。

 

 その後、令和3年11月12日に開催された「第72回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、令和3年度第22回薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策会安全対策調査会(合同開催)」において、HPVワクチンの安全性について特段の懸念が認められないことが確認され、接種による有効性が副反応のリスクを上回ると認められたことから、個別勧奨が再開されることとなりました。

 

1)ヒトパピローマウイルス感染症に係る定期接種の今後の対応について 

 接種を希望される場合は、厚生労働省作成のリーフレットをお読みいただき、保護者及び接種者本人がワクチンの有効性や予想される副反応等について十分ご理解いただいた上で、接種を受けて下さい。

小学校6年から高校1年相当の女の子と保護者の方へ大切なお知らせ

<もっと詳しく情報を知りたい方へ>

*小学校6年~高校1年相当 女の子と保護者の方へ大切なお知らせ

(詳細版)

 

2)キャッチアップ接種とは

 積極的な勧奨(個別通知)を控えていたことにより、子宮頸がん予防ワクチンの接種機会を逃した方に対し、公平な接種機会を確保するために、接種を受けていない方は従来の定期接種の対象年齢を超えての接種が可能となりました。期間が限られていますので、接種をご希望の方は早めに医師へご相談をお願いします。2価ワクチン・4価ワクチンに加えて、令和5年4月より、キャッチアップ接種においても、9価ワクチンが公費で接種できます。

 

3)キャッチアップ接種対象者

次の2つ(1)(2)を満たす方が、あらためて接種の機会をご提供する対象となります。

(1)誕生日が平成9年(1997年)4月2日~平成20年(2008年)4月1日の女性(年度年齢:17~27歳)

(2)過去にHPVワクチンの接種を合計3回受けていない方

 

4)キャッチアップ接種実施期間

公費で接種できるのは令和7年3月末日までです。

(注意)令和4年4月1日から令和7年3月31日までに1回以上接種している者は、期間終了後も公費で3回の接種が完了できるよう、経過措置を設けることになりました。キャッチアップ対象者で上記の期間に1回以上接種している方は令和7年度いっぱい(令和8年3月末まで)公費で接種を受けることができます。

 

→受け方の流れはこちらをクリック

 

5)注意事項

 原則として過去に接種歴のあるワクチンと同じ製剤で接種を完了します。過去に接種したワクチンの種類が不明の場合は接種医とご相談をお願いします。  

接種完了までには最短で6か月かかります。希望される方は余裕をもって接種ください。

 

 

HPVワクチンの接種を逃した方に接種の機械をご提供します

*キャッチアップ接種のご案内

【平成9年度生まれ~平成19年度生まれ(※)までの女性へ】

 5.接種後に現れる可能性のある症状

 子宮頸がんワクチン接種後にみられる主な副反応として、発熱や接種した部位の痛み、腫れ、注射による痛み、恐怖、興奮などをきっかけとした失神などが挙げられます。

【多くの方におこる症状】

・注射した部位の痛み、腫れ、赤み

・疲れた感じ、頭痛、腹痛、筋肉や関節の痛み

【その他の症状】

・注射した部位のかゆみ、出血、不快感

・発熱、めまい

・発しん、じんましん

・緊張や不安、痛みなどをきっかけに気を失う

【まれに起こるかもしれない重い症状】

・呼吸困難、じんましんなどを症状とする重いアレルギー(アナフィラキシー)

・手足の力が入りにくいなどの症状(ギラン・バレー症候群)

・頭痛、嘔吐、意識の低下などの症状(急性散在性脳脊髄炎)

 

接種後に体調の変化や気になる症状が現れたら、接種を行った医師・かかりつけの医師、HPVワクチン接種後に生じた症状の診療に関する協力医療機関へご相談ください。

 6.子宮頸がん予防ワクチンに関する相談先一覧

 接種後に、健康に異常があるとき接種を受けた医師・かかりつけ医師・HPVワクチン接種後に生じた症状の診療に関する協力医療機関へ相談してください。

注意:協力医療機関の受診については、接種を受けた医師またはかかりつけの医師にご相談ください。

・不安や疑問があるとき、困ったことがあるとき、ワクチン接種後の症状などに関すること

沖縄県保健医療部ワクチン 検査推進課:098-866-2013

・学校生活に関すること

沖縄県教育庁保健体育課健康体育班:098-866-2726

・HPVワクチンを含む予防接種、インフルエンザ、性感染症、その他の感染症全般についての相談

厚生労働省感染症 予防接種相談窓口:03-5656-8246

7.留意事項

  • この予防接種に期待される効果や、予測される副反応等についてご確認いただき接種を受けるご本人もよく理解したうえで受けましょう。ご不明な点は接種医にご相談下さい。
  • 痛みやしびれ、脱力感など気になる症状が長期間続く場合は、接種医にご相談下さい。
  • HPVワクチンは100%がんを防ぐものではありません。ワクチン接種後も20歳になったら、子宮頸がん検診を定期的に受けましょう。

8.お問い合わせ

宜野湾市健康推進部健康増進課予防係(宜野湾市保健相談センター内)

(098)-898-5596