まちづくり講座(第1回)のようす

更新日:2020年06月30日

平成30年10月13日(土曜日)の午後3時~午後4時30分に開催したまちづくり講座(第1回)では、沖縄国際大学の 上江洲 純子 教授にお越しいただき、普天間飛行場返還後のまちづくりに関する市民参加の意義についてご講演いただきました。また、講座には30名もの方が参加されました。

教室の前でマイクを持った男性が話をしており、その様子を真剣に聞いている参加者の方々の写真

講座開講のあいさつ

教卓の前でマイクを持ち話をしている上江洲 純子教授と講座に参加した方々の写真

講師による講演

教室前に設置されているスクリーンを使い上江洲 純子教授が説明をしており、その話を真剣に聞いている参加者の方々の写真

講座全体の風景

講演内容(要点)

  • 普天間飛行場の面積はディズニーランドの約2倍、文化財の数は約100ヶ所と言われており、緑も残されている。地権者の数は約3,700人であり、その数は、沖縄県内の41市町村人口ランキングで30位くらいに位置する。跡地利用による経済効果は県予算額や県内公共工事請負額(約1,000億円)を超えると推計されている。
  • 普天間飛行場跡地は沖縄振興のための貴重な空間であり、その跡地利用は日本初の都市型大規模「新」開発となり、その経済効果は約4,000億円の直接的効果と約35,000人の雇用誘発が期待でき、現在の32倍と試算されている。
  • 普天間飛行場跡地のまちづくりを会社に例えると、売上高120億円、従業員1,000人、株主3,700人の非公開会社が新規事業を立ち上げて近く上場すると例えることができ、既存株主(地権者)と新規株主(市民)が投資家、経営者となってビジネス(まちづくり)に関わっていくという捉え方ができるのではないか。
  • まちづくりに求められる「人」は、最初にクレーマー(口出しする人)と言われており、クレーマーがインベスター(お金を出す)となり、インベスターがディレクター(お金も出して口も出す)となっていくことが望ましい。
  • まちづくりに対する意識として、他人事ではなく自分事(オーナーシップ)として捉えるようになり、同じ意識の人とコミュニケーションを通じて(メンバーシップ)、互いにネットワークを作りまちづくりに参画する(パートナーシップ)といった意識を持って頂きたい。
  • まちづくりの視点で重要なことは「俯瞰する目(ドローンの目)」と「直視する目(ペッパー君の目)」である。俯瞰する目とは、全体像を見渡し、長期的視点で考え、普遍・不変を見極めることであり、直視する目とは、面前の事を分析し、短期的視点で考え、時代の流れを読むことである。
  • 市民が今できることは、日常生活に「?」や「!」を持つことであり、一番望むことは何かを考えることからはじめて欲しい。
  • まちづくりの成功の鍵は「ひとづくり」であり、ひとづくりとまちづくりのプロセスを財産にしていただきたい。そして、それを「普天間モデル」として発信できたとき、まちづくりが成功したと言えるのではないか。

この記事に関するお問い合わせ先

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