今日の文化課 2024年12月

更新日:2024年12月27日

12月27日 【本日仕事納めです!よいお年を!」

本日、12月27日をもって令和6年の仕事納めとなります😄

文化課ブログ&SNSも発進させておよそ半年間となりました!

ご愛読いただいている皆さんには感謝感激、ニフェーデービル・ボディービル😁!

日々楽しんで頂けていると嬉しい限りのなによりです♪

来年は、多々日々の業務はもちろんのこと、いよいよこれまで温めに温めてきた「宜野湾歴史の道」を表舞台に登場させ、国指定に向けての大事な大事な一年になっていきます。

そこには皆さんの興味と協力と熱意がすごく重要になってきます。

我々も一人でも多くの皆さんを巻き込んでいけるうよう、宜野湾をさらなるステージの宜野湾へと盛り上げていけるよう精進してまいります!

来年も宜野湾市文化課を一つよろしくお願い致します😄

良いお年をお迎えください♪

また来年元気にお会いしましょう~!

12月24日 【まさかひゃー!ひんぎた喜友名のシーサー!?】

うりひゃー!喜友名の石獅子群のシーサー1匹がひんぎちょんどー(逃げてるよー)😱!!

まさかひゃー!

大丈夫!わんが縄でかちみたん(私が縄で捕まえた)!まかちょーけー😁!

と、なんとなく沖縄ではありそうでなさそうな会話ですが😂

いや、あるわけないか😅

でも、この写真そんな風にも見えますよね😂

実はこれ、実際に喜友名の石獅子群の一基、ナカムトゥーヌメーのシーサーを地上に下ろした状態を撮ってるんです。重機で釣り上げて台座から下したわけですね。

なんで!? 市の指定文化財だよね!? 撤去するの!?

などと思われると思いますが、実はこの獅子が鎮座していたお隣のお家(屋号仲本なのでナカムトゥーの前)が建替えをするということで、一時的に獅子も安全な場所に避難させ、建築後に再度設置を行うことになったからというわけなんです😁

市の大切な文化財なので、こういった事情の場合にもしっかりと保護を目的に文化課が立ち合い、検証などを行っているというわけなんです。

何十年ぶりかに地上に下りた獅子!

お腹あたりが丸みを帯び、台座に包まるような造りになっていたことも分かりました♪ 

ヒップもキュート😂

より可愛らしさを発見ですね😁

最近の建築スピードってものすごいですから😅

真新しい場所に座ったシーサーを見る日もそんなに遠くはないでしょう♪

工事の間も他のシーサーと一緒に、しっかり喜友名を見守っててほシーサー!

喜友名には7基の石獅子が村を囲い守るように鎮座しています。

これだけの村獅子が残っているエリアは他に類を見ないようです♪

ぜひこの機会に探し歩きをしてみてはいかがでしょうか😄

12月23日 【受講生の熱心な姿が心強い!第3回歴史の道文化財教室】

去った土曜日、第3回目の「宜野湾歴史の道 文化財教室」を開催いたしました!

年の瀬のお忙しい時期にも関わらず、市内のみならず南部は豊見城や南城市から、北は北中城からのご参加もあり😄 その関心度の高さに我々は嬉シーサー大感激でした😄

今回の講座では主に、琉球国時代の宿道「中頭方西海道」の一部が見つかった西普天間住宅地区返還跡地の現地状況や発掘調査の方法、発掘現場の様子や現地の移り変わりなどを、写真や地図、工程図などを用いてよりビジュアル的に説明。

皆さんすごく熱心に聞き入ってくれていました♪

アンケートでの感想などを読んでみると、とくに喜友名グスクに関して関心が高かったように思います。

喜友名にグスクがあったなんて!城主は誰だったんだろう?いつの時代?

北谷グスクとの攻防があったことも興味深い!

などなどの声が読み取れました😁

ただ、、喜友名グスクに関しては未だ大きな謎なのです。

ですので、皆さんの関心度と共にこれからも引き続き調査を行っていきますよ!

逆に喜友名グスクのことを聞いたことがあるという大先輩などのお知り合いがいらっしゃいましたら、ぜひ!ご紹介くださいね😁

また、跡地にて見つかった遺物の展示も行ったところ、こちらにも皆さん関心を持ってくれていろいろと質問が上がっていました♪

それから、歴史の道を含め返還跡地から発掘された遺跡の数々を、しっかり自分たちの財産として守り継いでいきたい!という声が多かったことにも大きな心強さを感じました😄!

さて!次回の第4回目が歴史の道文化財教室最終回となります!

講座内容はなんと、現地見学会!

現地の整備にはまだまだ時間がかかるので普段は中を歩けません。その整備完成前の跡地の姿を見られる貴重な機会になると思いますよ😁 ただ、、少し足場が良くない部分を歩くのと、なかなかの勾配ある坂を往復しますので、そのあたりはご自身の体力と相談してみてくださいね😅

1月25日(土曜日)午前10時開始となります。今回は野外講座ということで保険料が50円~100円程度かかります。

すでにお申し込みの受け付をしておりますので、興味のある方はお早めにご連絡くださいね♪ (12月28日~1月5日は年末年始休暇となっております)

お申し込みはこちらから!

お待ちしておりまーす!

12月20日 歴史の道を訪ね歩く Vol.10 【戦前の様子を伺い知れる歴史の道】

「宜野湾歴史の道文化財教室」第3回目講座は、明日土曜日市民図書館にて13時からですよ♪

(今年度は講座が多く、こんがらせてしまっていたらすみません😅 第1土曜日が「イガルー・シマ文化財教室」、第3土曜日午前が「スディバナビラ石畳道文化講座」、第3土曜日午後が「歴史の道文化財教室」となっています。)

そこで明日の「第3回宜野湾歴史の道」がどのような内容なのかを少しだけ前置きしておきましょう😄

“歴史の道を訪ね歩くVol.9”でもお伝えしましたが、現在文化課では西普天間住宅地区返還地で発掘された琉球国時代からのメインストリートの一つ「中頭方西海道」や道沿いの遺構群を含め、「宜野湾歴史の道」として今後国指定文化財に登録していきたいと考え日々業務に励んでいます。

そして、この熱意を市民・県民の皆様にもお伝えし、興味を持ってもらい、ともに国指定を本気で目指していきたいと思っています。

そのためにこのような文化財教室や見学会の開催、ブログやSNSでの情報発信にも努めているわけですね😄

そして今回の第3回目の講座では、返還地での発掘調査に至るまでの経緯、当初はどのような遺構が出てきたのか? どのような状態で出てきたのか? それらからどのようなことが分かるのか? 今後どのように整備していく方向なのか? などなどをお伝えしていきます。

私たちは定期的に現地へ入って発掘された文化財の保護整備や調査を行っているのですが、現地へ訪れる度に工事の進捗で景色がガラッと変わり、まさに新しい街が出来上がっていく様子を目の当たりにしています。

返還直後の戦前戦後のままの現地の様子を目にすることができるのは、いろいろな意味での学びにもなっています。そしてその当時のままの姿を見られる期間は残りあと僅かともなっているわけなのです。(文化財を残しつつの公園整備を行っていきますよ)

皆さんにもぜひ、それらの姿を目にして何かを感じ取ってもらいたい、講座を通して今後の宜野湾をともに考えていく何かしらのきっかけになってもらえればと思っています。

宜野湾ラブ!な皆様のご参加お待ちしておりまーす😄!

12月19日 【文化財教室 中原区まち歩き・下見編】

来月、新年早々のイガルー・シマ文化財教室は1月11日(土曜日)開催です!

第6回目となる今回は、「屋取集落を学ぶ・中原区編」のまち歩き講座になってますよ😄

そこで先日はルートの下見とタイムスケジュールと文化財確認を行ってきました♪

といっても、、中原区に残っている文化財はほとんど普天間飛行場の中にあるので😅

フェンス沿いに写真を見ながらお伝えすることも多くなりそうですが。

それでも、フェンスを挟んでるからこそ見えてくる宜野湾の地形の特徴などは興味深いものがあります。

この写真にも実は地形の特徴が表れていますよ😁

それと、宜野湾市を貫通する330号線は誰でも頻繁に通っているとは思いますが、そこから1ブロック入った住宅街って地元人でない限りなかなか通ることはないですよね😅

これが結構面白いんですよ♪

自分だけではなかなか歩くことのない地域を、文化財の話、地域の歴史の話などを聞きながら学び歩いてみませんか😄

まだ参加は間に合いますよ~♪ 当日参加もOKです!

1月11日午前9:30~ 中原区公民館にて受付開始(駐車場が小規模なので、なるべく乗り合わせ、徒歩での参加をお願いします)

10:00には出発しますので、時間間に合わせていらしてくださいね♪

お待ちしてまーす!

12月17日 歴史の道を訪ね歩く Vol.9【大山にあったランドマーク】

「歴史の道を訪ね歩く」シリーズ Vol.9! 

なんと10月9日以来のシリーズ更新になってしまいましたが😅

歴史の道文化財教室も残すところ今月の第三回、来月の第四回現地見学会のみとなってきましたので、ちょっとそちらに向けての歴史の道シリーズも強調していこうと思います♪

前回は大謝名集落から真志喜集落に入っていく道筋を追いましたね😄

真志喜から大山~伊佐あたりまでは、概ね現在の58号線の道筋が琉球国時代からのメインストリートの一つ「中頭方西海道」だったと考えられています。

ということは、今の58号線(旧1号線)を見ても分かるように、幾度に渡る道の拡幅や道沿いの路面店・住宅などの開発に伴い、道沿いの遺跡はほとんど消失しているか地中に埋まってしまっています😅

よって、真志喜から伊佐にかけての中頭方西海道訪ね歩きでは、時代の変化と現代の風を感じながら歩くことになります😅

ただそこは逆に、一本裏手にかつて「軽便鉄道」が走っていた道が並走していて、その道筋にはあちらこちら湧水が湧いていること、そして広大なターンム畑を分け入って行くとそこにはもう一本の宿道「クンジャンアブシ」が走っているので、そこへ迂回することでいっぺんにいくつもの宜野湾を楽しみ味わい歩くこともできます♪(今後湧水シリーズも別途書いていきますね😄)

しかし実は58号線沿いにも、僅かに中頭方西海道の名残を今に感じることができるスポットがあります。

それが「一里塚」です😁

一里塚とは、かつての主要な道の両端に、政府によって一里(約4キロメートル)ごとに人工的に設置された土塚で、行きかう人々の目安になった目印(ランドマーク)のことです。

大山には宜野湾間切唯一の一里塚があり、現在でも小字の呼称として「イチリグヮー」という地名が残っています。

1945年の米軍上陸前の写真では、どうにか確認できますよね。

(国土地理院写真1945年)

戦後に米軍の道路整備によって崩されているため、現在は跡形もないだろうと考えられますが、なんとなくこのあたりだったんだろうなという雰囲気は今も感じられます。

道をこのまま北上すると、先日お伝えしたオーグムヤーの側の古道へと続き、キャンプ瑞慶覧内にあった旧伊佐集落へ入り、今回返還された「西普天間住宅地区」の喜友名~新城~安仁屋へと繋がっていました。

このうちの喜友名エリアに中頭方西海道の道筋やいくつもの湧水が見つかり、現在遺構の調査や街づくりの真っ最中ということなんです😄

そしてその調査の模様や、どのような遺構・湧水などが出てきたのかなどを第三回講座でじっくりお伝えし、第四回で現地見学という流れになっています♪

前もって学んで訪れる方がより興味深く見学できること間違いないので、

まずは今度の土曜(21日)13:00~、市民図書館2階での講座で皆さまのお越しをお待ちしております😄

お申し込みはこちららか

12月16日 【令和6年最後のパトロールウィーク!今日1はこちら!】

今週は今年最後の文化財パトロールウィークです🫡

今日はシルバーさんたちとの打ち合わせがあったので、数カ所しか回れてないですが、今日の文化財一推しはこちら😄

県指定名勝【宜野湾市森の川】です!



察度王のはごろも伝説の舞台ですね♪



ちょうど今日清掃が入ったので、でーじ綺麗になっていますよ🤩



お時間ある方は、ぜひ近いうち見学に訪れてみてくださいね😁👍

12月12日 【ものものしい姿で失礼します😅】

突然ですが、今日はこんな姿でお仕事しました😅

いえ、そんな危なっかしいとこへ行ったというわけではなく😅、

沖縄平和祈念像「原型」復活プロジェクトの進捗撮影に行ってきたのです😄

これまでも何度か進捗の様子をお伝えしてますが、いよいよ堅牢な土台が完成し、現在は像の補修作業に取り掛かっています。

そこで、補修作業で使用する液剤の匂いがちょっと刺激強すぎてですね😅

さすがにこれくらい強烈なマスクを被って撮影を行っているというわけなんです😅

刺激臭と言ってももちろん人体に被害があるものではなく、アルコール系の揮発物質。

お酒に弱い人が吸いすぎると気持ち悪くなるかもしれないとのことでしたが😅

像全体を補修するということで、像のまわりに足場を組んでいるため表からは姿が見えなくなってしまっているのですが、

足場を上れば像の顔付近まで近づくことができます♪

ちょうど昨日、糸満の平和祈念像のほこりを取り払う「浄め」が行われたとニュースにもなっていましたよね😄

これからは宜野湾でも原型とともに平和を願う発信を行い、ダブルピースを願っていきたいですね♪

ちなみに、マスクをかぶったままだと、さすがにフェイスIDも認識しませんでした🤣

12月11日 【那覇市民をも救っていた宜野湾の湧水】

前回は、宜野湾がもしかしたら「ウナギ」の名産地になっていたかもしれない!?というお話しでしたが、かつてのその養鰻池への水は一体どこから引いていたのか?

ここにも面白い話があるのでお伝えしましょう😄

まずその答えとしては、伊佐と大山の境になっている「青小堀川(オーグムヤーガーラ)」という川から取水をしていたわけなんですが、この川の源泉は「青小堀」という湧水なんです。

かなりの水量を誇っていたようで(現在も湧き出ている)、実は戦前に那覇市の苦渋な水事情を解決すべく、こちらの青小堀をはじめ、宜野湾、浦添の湧水から取水して那覇までパイプを通し送水、ここに県内初の水道給水が開始されたのです!(もちろん当初は那覇への送水に対して反対意見も多かったようですが)

その際に当時の那覇市長照屋宏氏が、送水に感謝の意を込めて「瑞泉潤民」(湧き出るめでたい泉が多くの民を潤す)という碑を青小堀に建てました。

しかし去る大戦によって水道設備は破壊され、泊の浄水場も米軍に占領されてしまいます。戦後の水道事情についてはまただいぶ長くなるので、今回は割愛するとして。

伊佐・大山の境にそんな水量豊富な湧水があるの?今でも湧いてる?

と思う方も多いでしょう😁

はい、そう簡単には探しきれないと思います😅

でも間違いなく一度は近くを通ったことがあるはずです😁

県道81号線を普天間から伊佐三叉路に下りてきて、58号線に合流後南向けすぐの左手に、妙に不自然な窪んだ広場があることに気付いたことありませんか?

左手に見える茂み部分 このあたり

実はここの下にオーグムヤーガーラが流れていて、現在はボックスカルバート工法により暗渠状態になっているのです😁

この暗渠が伊佐第二児童公園あたりまで続いていて、

公園の横にどこからともなくいきなり川が出現します!

まさに先日ネタの旧養鰻池あたり!

そして現在の暗渠上の道筋の違和感も、それが分かればなるほど~と納得😄

1977年の航空写真では川筋はまだ暗渠になっておらず、見比べてみると面白いですよね♪

(国土地理院写真)

暗渠となった今でも、湧口付近には香炉と石碑が設置されています。また、この祠前の道がかつての中頭方西海道だったと想定されています。

那覇への送水を記念して建立された「瑞泉潤民」の碑は、現在おもろまちの那覇市上下水道局「みずプラッサ」の広場に移され建っていますよ😁

宜野湾市の湧水は、いろんな用途で人々を助け触れ合って、大活躍してきたんですね~♪

今後も未来も大事に守っていきましょうね😄

12月10日 【名物は「うなぎ」!となるかもしれなかった宜野湾】

伊佐の話をもう少し😁

沖縄は戦後27年の米軍統治下を経て、1972年に本土復帰することが決定します。

復帰を迎えるにあたり、新たな基幹産業を興す必要があると考えた宜野湾市は、市特有のその豊富な湧水を利用して出来ることはないか。

そうだ!日本人が大好きなウナギの「養鰻事業」ってありなんじゃない!?と考えたのです😄!

そこで鰻といえばの静岡県は大井川町にその可能性を打診したところ、大井川町の町長直々に宜野湾市を訪れてくれて、沖縄は年中温かいうえに伊佐から大謝名にかけての水質の良い湧水群は養鰻産業に最適である!とのお墨付きをもらい養鰻に関わる協定まで結んだのでした♪

その養鰻池がはっきりと写っている写真がこちら😁

(国土地理院写真)

ちょうど写真の田畑中央あたりに、ひときわ濃い四角形の塊が見えますよね!

現在のユニオン伊佐店~伊佐第二児童公園あたりです😄

(より海側は埋め立て地です)

しかし、実際には水温管理や病害対策に苦労が絶えず、、次第に廃業する業者が相次いだようです。。

ただ、その当時から現在にいたるまで養鰻を続けていらっしゃる業者が金武や今帰仁にはいらっしゃるようなんです♪

もしかしたら「ウナギのまち宜野湾」になっていたかもしれない、興味深い歴史小話でした😄

12月9日 【身近な文化財を知り、アナタの可能性を広げましょう!】

ハイサイみなさん!ちゃーがんじゅーですかー(お元気ですかー?)😄

日々宜野湾市内の文化財情報、文化課の業務などを発信しておりますが、楽しんでもらえておりますでしょうか~?

文化財が少しでもアナタの身近なものになってきてくれていると嬉しいです♪

と、本日はもう少し踏み込んで文化財や史跡に向き合ってみませんか?というお話を♪

沖縄県はじめ、日本各地、世界に至るまで数えきれないほどの文化財・歴史遺産が残されていますよね。旅行目的地選びの大きな決め手にもなってるのではないでしょうか♪

近年、日本には世界各地から大勢の観光客が訪れていますね。これは日本政府が2020年の東京オリンピックに向けて「観光立国」政策を掲げたことにも大きく起因しています。

その際、政府は日本の大切な歴史財産である文化財に関しての「文化財保護法」を一部改正しました。

世界に誇れる日本の文化財や歴史遺産を「保存整備」にとどめるだけでなく、「観光資源」として有効活用していくことを重視するとの方針に改正したのです。

なので、今後は地元の文化財をなるべく有効活用し、文化財への理解はもちろんのこと、学習コンテンツやイベントコンテンツ、まちづくりや観光客の誘客コンテンツとしても有効活用していくことが求められてきているということなのです。

この方針には賛否両論あると思いますが、いい部分を先に実走させ、負に思える部分をその都度カバーしていくことは可能なのではないかなと思います。正直今の活用体制は、文化財を利用しどれだけ集客できるか(映え目的など商用重視)、かたや文化財を極力保護(保存重視)なのかの二極化になってしまい、最も重要な理解という部分が抜け落ちてしまっている気もするからです。

んで何が言いたいば😅??

という話ですが、

今回の国の新しい方針に沿っていくためには、皆さんからの「我が事」としての関心度が強く必要になってくるということです。引いてはそれが宜野湾市を世界的な「歴史文化のまち」へ昇華させていくことにもつながっていくと思えるわけです。

例えば観光協会さんなどであれば、文化財を活用したディープなまちまーい(まち歩き)プラン、文化財を背景に映画やミュージックビデオのロケ地誘致→ファンや推し活?の聖地巡りへとつながる。その界隈の飲食店や商店街へ波及。

飲食店やサービス業さんは、文化財とコラボした商品の開発などの可能性もあるし、さらにそこへストーリーを仕立てることで文化財の理解にもつながる。観光ガイドさんやガイドに携わってみたい方であれば、それこそオリジナルのマイクロツーリズム商品を打ち出すことも面白いと思います。

これらのすべてには、まず受け入れ側の地元文化財への理解が大前提ですよね。現在オーバーツーリズムが大きな問題となっていますが、受け入れ側が理解していなければ、訪れる側にいくら理解を求めても響くはずもありません。しっかりと受け入れ態勢を万全にし、観光客には心に残る感動体験を行ってもらいたいものです。

国が方針を固めたということは、今後その分野に可能性が満ちているということにもなります。沖縄は「人」が一番の観光資源だと言われて久しいわけで、文化財に纏わる物語を直接伝えていければもっともっと交流が生まれ=理解が広がるはずです。

と、ながながと書き連ねましたが、本題の本題は、

実は今回!上記のように遺跡や文化財を観光資源として活用していくことを目的として組織された「観光考古学会」の発起人の一人であり、会の事務局長も務める「橋本真紀夫」氏が、第6回野嵩スディバナビラ石畳道文化講座のスペシャルゲストとして来沖し、スディバナビラ石畳道をはじめ、遺跡や文化財を観光資源として活用する可能性について県外の事例を参考に講話されます!

ぜひ!我がまちの文化財の秘めたる可能性、そしてどう自分事として関われるのかのヒントをもらいに受講していただければと思っています!

たくさんの方のご来場お待ちしております😁

日にち-2024年12月14日(土曜日)
時 間-受付:9時半~ 講座:10~12時
場 所-野嵩1区公民館(野嵩1区自治会事務所)
    ※駐車場がありませんので、
     宜野湾市役所の駐車場をご利用ください。
     宜野湾市役所から公民館まで10分程度です。
申込み-宜野湾市教育委員会文化課
    📞098-893-4430
    📧Kyoiku08@city.ginowan.okinawa.jp

12月7日 【第五回イガルー・シマ文化財教室も無事終了!】

あいにくの天気ながら、

第五回イガルー・シマ文化財教室【屋取編・中原区】「普天間飛行場内に残る中原・赤道・上原の文化財紹介」

本日無事に終えることができました〜😁👍

今回も当日飛び入り参加の地元の方も多く、中原区長や書記さんも参加されて、皆さん我がムラのことを熱心に学んでいました♪



中原区はその土地の大部分が未だ普天間飛行場内にあり、その基地の大きさ故に未だ手付かずの遺跡がたくさん残っており、今後まだ新しく発見される可能性も大きい。

そこから新たな琉球・沖縄の歴史解明に結びつく発見があるかもしれない😁

琉球ロマンはまだまだ尽きません🤓👍

次回のイガルー・シマ文化財教室は、1月11日の土曜日午前10:00から、「中原のまち歩き」屋外講座となっています♪

10:00に出発ですので、9:50までには中原区公民館にて受付をお済ませいただくようお願いしまーす!

お申込みはこちらから♪ 

12月6日 【普天間飛行場内に残る中原・赤道・上原の文化財紹介】

明日12月7日は、お待ちかねの第5回イガルー・シマ文化財教室【屋取編・中原区】「普天間飛行場内に残る中原・赤道・上原の文化財紹介」を開催しますよ~!

中原区公民館にて開催なのですが、実は中原区公民館は「中原」という名称ですが住所は「赤道」になっています。

そのあたりの謎や、未だ多くのエリアが普天間基地内にある中原区だけに、基地内に残されている遺跡・文化財などが数多く確認されています。

もともとは屋取集落である上原・赤道・中原、それぞれの集落が成立する過程にも大変興味深い歴史が秘められています。

ぜひ一緒に学んでみませんか!?

当日のお申し込みも可能ですので😄

たくさんの方のご参加お待ちしておりまーす!

*中原区公民館の駐車場が満車になり次第、宜野湾中学校へ駐車してもらうことになります。予めご了承ください。

●第5回イガルー・シマ文化財教室【屋取編・中原区】

場所:中原区公民館 MAP

時間:9時半受付開始 10時スタート~12時まで

受講料:無料

 

また、明日午後からは宜野湾市の一大音楽イベント「LIVE GINOWAN」が市民会館前の広場で行われます♪

今年は第30回記念を祝して、トリを務めるのはなんと「かりゆし58」なんです!

もちろん入場無料ですよ~!

明日はそろって宜野湾まーいしてくださいね😄

12月5日 【かやもーかもやー ウチナー原風景にも似た景色】

「かやもーかもやー」

今流行りのヤング語でも流行語大賞候補でも怪文書でもありません🤣(ヤング語ってぬーやが🤣)

今日も西普天間住宅地区の現地調査に入ってきたのですが、

まだまだ開発の真っ最中で、ところどころこういう風景が目に入ってきます。

そう、ススキの丘です。

ススキの繁殖力がスゴいとはよく聞きますが、ここまでの密集度になると圧巻ですね😅

その刀のような葉の姿から、沖縄では昔から悪霊退散のアイテム「シバサシ」にも利用されています。

そしてかつてのススキの最も大事な活用法としては、茅葺屋根の茅として使われていたことですよね。

どの集落でも自前のススキやチガヤの丘を抱え持っていて、それらの植物が総称して茅(カヤ)と呼ばれていたことから、茅の毛(広場)で「カヤモー」と呼んでいました。

カヤは集落の皆で協力し合って刈り取って、輪番制で家屋の屋根を葺き替えていたようです。

あまり茅が育たない地域は、隣の集落から買い取っていたりもしたようです。

勝手に刈り取ると重罪だったようですよ😅

それくらい大事な植物であり集落の財産でもあったんですね😄

今では年に何度も大量のススキや草を刈っては廃棄しているのですが、これらをどうにか有効活用できないものかなーと思いますよね😅

ということで、今日の一枚はカヤモーかもやー😄でした!

おまけ、こんな年季の入った復帰前のビンボトルも時々見かけます😁

12月4日 【中学生の職場体験受け持っています!】

今週の三日間、宜野湾市在住の中学生の職場体験を文化課の方でも受け持っています😄

男子生徒2名、しっかりと文化課のお仕事を体験しながら戦力としても業務サポートしてくれています♪

昨日は西普天間住宅地区へ、今後公園整備するエリアや返還跡地で発掘された史跡の見学。

そして今日は文化財パトロールに同行してもらって、文化財を保護していく意味や清掃手順などを学んでもらい、一緒に清掃活動を行いました😄

市内に住んでいても初めて訪れる文化財が多いことに驚いていたり、文化財それぞれの云われなどなどにも興味を持って聞いてくれていました♪

返還跡地開発エリアや、沖縄平和祈念像原型の見学などは、あと10年もすればすっかり環境が変わっているはずなので、今回結構貴重な経験になってくれたかなと思います♪

明日までしっかり頑張ってもらって😁

将来、宜野湾市の文化財を守り発信していく人材となってもらえることを期待していまーす😄

12月3日 【宜野湾歴史の道 国指定目指して大きな一歩!】

本日は、宜野湾市文化財保護審議会の委員の先生たちを、フトゥキアブ、喜友名グスク、中頭方西海道へ繋がる古道などにご案内しました♪

先生方は大変興味深く見学していらっしゃって、道中いろいろと質問も飛び交いながらなかなかの好反応だったと思います😄

いよいよ満を持して「宜野湾歴史の道」の国指定登録を目指し、大きな大きな一歩を踏み出した感満載です😄

市民県民の皆さんにもぜひ興味を持ってもらって、国指定へ向けともに機運を高めていってもらえると嬉しいです♪

永遠の財産であり、郷土の歴史を学ぶことができる「歴史史跡」を大切に整備保存しながらの街づくり!

全国へのモデルケースにもなっていけますように😁👍

12月1日 【野嵩~中城グスクを結んだ番所道跡を辿る歴史ウォーキング開催!】

去った土曜30日には、16日に開催予定で雨天延期になってしまっていた「スディバナビラ石畳道文化財講座・スディバナビラを通って中城城跡へ行こう」を無事開催することができました!

ちょっと肌寒いくらいの、だけど時より太陽も出てくれたりの、ウォーキングには最適なコンディションでしたよ😁👍

野嵩の古道をスタートし、かつての野嵩のメインストリート・ナカミチを歩き、

野嵩の拝所、クシヌカーなどを見学し、

スディバナビラを足を踏み締めながら下りていき、

中城公園を経由して中城のハンタミチからついに中城城跡へ!



宜野湾市文化財ガイドの察度の会の皆さんの史跡説明を聞きながら、総距離4km以上(アップダウン激しい道筋)、時間にして4時間もの歴史ウォーキングを学び楽しみました😄

一人の離脱者もなく、みなさん完歩してくれました〜! スゴい!!

ゴールの中城城跡の高台では、心地良い風が吹き、青空に映える荘厳な石積みが迎えてくれて、疲労感もどこかへ吹っ飛んでしまう気持ち良さでした♪



今後、宜野湾市の歴史ウォーキングとして定例化していけるといいな〜😁

ご参加された皆さん、お疲れ様でしたとありがとうございました😆

来月のスディバナビラ石畳道文化財講座は、12月14日(土曜日)、観光考古学協会事務局長の橋本真紀夫氏(パリノ・サーヴェイ株式会社顧問)を迎えて「スディバナビラと観光」と題した講座を開催いたします!

また、来週土曜はイガルー・シマ文化財教室の「中原・上原・赤道編」を中原区公民館にて行います♪

興味のある方はぜひご参加してくださいね😄

お待ちしております!